中田 由規からも打った!3戦連発

[ 2008年6月5日 06:00 ]

<日・ヤ>1回2死中田は由規から本塁打を打つ 

 【日本ハム7-1ヤクルト 】日本ハムのルーキー中田翔内野手(19)が4日、イースタン・リーグのヤクルト戦に4番・三塁で出場し、同期のライバル・由規と公式戦初対決。2軍戦では異例のテレビ5局を含む約50人の報道陣が集まる中、初回の第1打席で3戦連発となる本塁打を放った。

 完ぺきなリベンジだった。カウント1―2から146キロの直球をライナーで右中間へ。「自分でもびっくりするくらい」という推定飛距離は125メートル。3月のオープン戦で対戦した時は空振り三振に倒れたが“あの時”とは違う。中田は「今はフォームが固まってきて思い切り振れる」と満足顔。4球すべて直球勝負の由規には「男らしかった」と声を弾ませた。
 5回には高市から左翼に9号2ラン。7本塁打で並んでいた後藤(西武)を突き放し、単独トップに立った。ここ3試合は11打数6安打9打点、5本塁打の大暴れだ。
 徐々に怪物の真価を見せ始めた黄金ルーキーだが、梨田監督は依然、慎重な姿勢を崩さない。1試合2発の報告にも「右(打者)が故障してもすぐに上げることはない。ウチは足を絡めて守り勝つ野球」と一蹴。15日に札幌ドームで1軍の試合前に行われる2軍戦は視察予定だが、あくまでも走塁と守備の向上を条件とした。
 中田は試合後、守備練習に励み「梨田監督の厳しい言葉は逆にやる気になる。守備、走塁が欠けている。がむしゃらにやることを大切にしたい」と言い聞かせた。梨田監督を認めさせるまで、一心不乱に野球に没頭する。

 ≪由規「あれが入るとは…」≫由規は「完全に力負け。あれが入ると思わなかった」と肩を落とした。初回は陽仲寿(ヨウ・チョンソ)に先頭打者アーチを浴び、2死無走者での対決。「ランナーがいなかったので」と直球勝負を挑んだが、カウント1―2から外角狙いの直球がシュート回転して中に入ってしまった。中継ぎでの1打席勝負だったオープン戦とは違い、第2打席以降も同期対決に注目が集まったが、2回にまさかのアクシデント。無死一塁から金子洋の左側頭部にぶつけて危険球で退場となった。試合後は言葉少なで、危険球については「何もないです」とだけ話し、仙台市から訪れた両親に励まされていた。

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2008年6月5日のニュース