“ミスターメイ”杉内5月は9連勝

[ 2008年6月1日 06:00 ]

<ソフトバンク・巨人>勝利を祝う杉内(中央)

 【ソフトバンク3―1巨人】133球をスイスイと投げきった。ソフトバンクの杉内が今季3度目の完投勝利で5月は無傷の4連勝。昨年と合わせ、5月9連勝とした“ミスターメイ”は「5月?暑くもなく、寒くもない。ちょうどいい月。6月もこれを継続してチームの勝利に貢献したい」と、ちゃめっ気たっぷりに笑った。

 速球、変化球の切れとも抜群だった。絶好調のラミレスに最終打席こそ安打を許したが、2回は3球三振。4、6回も空振り三振を奪うなど仕事をさせなかった。この日の8個を加えた98奪三振はリーグ断トツの数字。一方で5月は5試合42回でわずかに2四球4失点。安定感は際立っている。
 自己ワーストの8失点を喫した4月11日の西武戦後にスパイクを改良。投球動作の際、右足が土を“つかみ”すぎて故障歴のある右股関節へ負担がかかることを考慮した。皮革からスエード素材に変更。右足前部の歯の数を5本から3本にして、長さも1・5センチから1センチまで削った。足になじんでからは負けなし。好調の裏には投球に集中できるコンディションづくりをしていた。
 この試合は右肩手術でリハビリ先の米国から一時帰国中の斉藤がネット裏で観戦していた。「(斉藤)和巳さんが見ているときに、みっともない投球はできなかった」。さらに日本代表・星野監督もテレビ解説で放送ブースから見守った。「五輪?行ける機会があればぜひ行って、脚光を浴びたいね」と言った。
 チームは8日ぶりの貯金生活。エース左腕が6月反攻へ弾みをつけた。

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2008年6月1日のニュース