“早大生と両立”東出が全得点の足掛かり

[ 2008年6月1日 19:03 ]

 【広2―1楽】試合前の時点で打率3割4分1厘はリーグトップ。乗っている男、広島の東出がこの日も2安打でチャンスメークした。1回に中前打で出て先制のホームを踏むと、6回にも追加点の足場を築く左中間二塁打。好調のチームを支える1メートル71の小兵の2番打者は「ナイスバッティングだったでしょ」とニヤリとした。

 他の打者が手を焼いたドミンゴの動く速球を、難なくとらえたことが状態の良さの証しだろう。ホームの試合では、必ず全体練習前に室内練習場にこもってマシン相手に約1時間打ち込み、打撃の微調整を怠らない。「いまはコースに応じてさばけているのがいい」と東出は自己分析する。
 オフに現役プロ野球選手として初めて早大の通信課程に入学したが、「東出に限って、野球がおろそかになることは絶対にない」と周囲は太鼓判を押す。チームきっての理論派であり、努力家でもある27歳には、まだまだやりそうな気配が漂っている。

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2008年6月1日のニュース