福留、土壇場で美技 バットは5戦連続安打

[ 2008年6月1日 08:36 ]

ロッキーズ戦の9回、クインタニーラの打球をジャンプして好捕するカブスの福留

 米大リーグ、カブスの福留孝介外野手は31日、シカゴでのロッキーズ戦に「6番・右翼」で出場、4打数1安打だった。内容は左前打、二ゴロ、左飛、空振り三振で打率は3割1分。5試合連続安打となった。チームは5―4で勝ち、6連勝。ナ・リーグ中地区でガッチリ首位をキープした。

 接戦を制したことに福留は「取られた後に取り返せるのは強さの一つ」と、チーム状態の良さに満足げな表情だった。

 ≪フェンス恐れず好捕≫カブスが2点リードの9回。波乱なくゲームが終わりそうだった1死から、8番打者の大きな打球が右中間に飛んだ。右翼の福留が駆け、フェンス直前でジャンピングキャッチ。「フクドメ・コール」が沸く。次打者に本塁打されたが、チームは1点差で勝ち、今季最多に並ぶ6連勝とした。
 捕球できず長打になっていれば、試合は振り出しに戻ったかもしれない。リグリー・フィールドの外野の壁はツタで覆われているが、れんが造り。「(恐怖感は)ない。いいプレーで声援をもらえるとうれしい」。フェンス方向に飛びながらの捕球をたたえてくれたファンの反応を満足そうに振り返った。
 勇気ある守備に元外野手のピネラ監督も「完ぺきなタイミングのいいプレーだった」と手放しで褒めた。福留はナ・リーグ中地区の首位を快走するチームを守備でも支えている。(共同)

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2008年6月1日のニュース