トラの途中出場コンビが“よくやった!”

[ 2008年6月1日 18:30 ]

 【神5―4日】阪神が延長戦でしぶとく競り勝った。3点リードを6回で追いつかれ、8回1死満塁も新井、金本が凡退。そして延長10回。途中出場の藤本が接戦にケリをつけた。

 先頭の矢野がこの日3本目の安打で出塁した。赤星は遊ゴロに打ち取られたが、二塁封殺で走者が入れ替わる。これがポイントとなった。赤星は凡退を帳消しにする二盗成功。「赤星の足だから外野も前に来ていた」と岡田監督が言うように、日本ハムの外野陣は前進守備を敷いた。そこで「甘い球が来たから思い切りいった」と言う藤本の打球が、稲葉の頭上を大きく越えた。
 藤本の三塁打で1点を勝ち越すと、続く秀太の二ゴロが野選を誘ってさらに1点。秀太は4年ぶりに打点を挙げた。岡田監督は「代えられると思ってびくびくしなくていいからな」と冗談交じりに言う。この時点でベンチの野手は野口のみ。普段なら代打を出されてもおかしくない場面だったが、その代打もいない。総力戦だからこそ、途中出場の2人がより打席に集中できた。
 広沢打撃コーチは出番の少ない藤本を「今年は自分が思ったことを貫いている」と評価した。この層の厚さも快進撃を支えている。

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2008年6月1日のニュース