やはり韓国強い 星野監督警戒強める

[ 2008年3月13日 06:00 ]

ドイツに勝利し、笑顔でハイタッチする李スンヨプ(左)ら韓国ナイン

 8カ国・地域が総当たりで争う北京五輪世界最終予選第5日は12日、台湾の洲際野球場などで4試合が行われ、韓国が12―1でドイツに7回コールド勝ちし、00年シドニー大会以来となる五輪出場を決めた。4番・李スンヨプ内野手(31=巨人)が2安打3打点の活躍など、唯一の通算5戦全勝で五輪出場権を得る3位以内が確定。台湾入りしている日本代表・星野仙一監督(61)も警戒心を強めた。

 闘将を警戒させるのに十分過ぎる強さだ。2試合を残して韓国が北京切符を獲得。「ダントツに力が抜けているのは分かってたことや!」。視察に来ている星野監督の言葉が強さを物語る。
 5試合で53得点。強打の中心にいるのが李スンヨプだ。この日も4回無死満塁から右前打を放つなど3打点。今予選通算は15打数9安打の打率6割、チームトップの12打点を稼いでいる。昨年10月に左手親指付け根を手術してアジア予選は欠場。チームは日本に惜敗して涙をのんだ。「日本はアジア予選で1位になって切符を手に入れた。韓国は(アジアの)2位という気持ちで北京に行かないといけない」。主砲の言葉が強さの裏付けだ。
 金卿文(キム・ギョンムン)監督は自信たっぷりに言った。「五輪で金メダルをつかめる力はある」。昨年12月の日本戦では日本の先発投手を読み違え、開始1時間前に提出した先発オーダーを2度も変更して物議を醸した。そんな因縁を残したまま、北京での再戦が決定。「アジア予選でも(オーダーは提出後に変更しない)紳士協定は結んでたんだし、そういうのは、あってないようなもの」。星野監督はあらゆる意味でライバルへの警戒を強めていた。

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2008年3月13日のニュース