開幕ローテ滑り込みへ 清水5回零封

[ 2008年3月13日 06:00 ]

<ロッテ・オリックス>ロッテ先発の清水直

 【ロッテ4―1オリックス】ロッテの清水直行投手(32)が12日、オリックスとのオープン戦(千葉マリン)で先発し5回2安打無失点に抑えた。習得中のシュートも初披露し4回まで二塁も踏ませない好投。無失点を3試合9イニングまで伸ばしオープン戦登板を終えた。1月17日に明美夫人(享年32)が急死した影響で調整が遅れていたが、開幕ローテーション滑り込みが見えてきた。

 予定の4回を投げ終えると、バレンタイン監督から「もう1回!」の声がかかった。その5回、清水は無死二、三塁とピンチを招いたが、エースらしく動じることはない。坂口、辻をいずれもフォークで連続空振り三振。村松を140キロ直球で二ゴロに仕留めた。
 「いい景色が見られるんです」。独特の表現で安定した投球フォームを分析する。妻を失った精神面などの影響から初のキャンプ2軍生活でフォームの修正に取り組んだ。6勝に終わった昨年は頭が突っ込む悪癖が不調の要因。そのためワインドアップの際に首の位置を定め、左足を引く幅も狭めた。これにより頭が突っ込まず体重の乗った威力あるボールを投げられ、リリースポイントが定まって制球力も戻った。
 新球シュートも駆使。バットのしんを外し8個の内野ゴロを打たせた。「05年の姿に近い投球をしてくれた」と指揮官。日本一当時のエースの姿を思い起こすと「他の投手に追いついてきた」と開幕ローテーション入りを示唆した。悲しみを乗り越えた背番号18。今季初の千葉マリンで完全復活を予感させた。

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2008年3月13日のニュース