由規、4回6失点で2軍で調整へ

[ 2008年3月13日 16:53 ]

4回、押し出しの四球を与えた由規(11)のもとに集まるヤクルトナイン

 【ソフトバンク9-0ヤクルト】ソフトバンクの杉内は直球に切れがあり、5回1安打無失点と万全の仕上がり。この日そろって3安打の松中、松田をはじめ打線も元気だ。ヤクルトの由規は4回に3連続四球を与えるなど制球が定まらず、4回6失点と乱調だった。

 
 ≪四球で自滅≫「走者が出ると気にしてしまったり、フォームもばらついていた。テンポも一緒」。反省の言葉ばかりが並ぶのも無理はない。ヤクルトの注目ルーキー由規(宮城・仙台育英高)が、オープン戦2度目の登板で4回6失点。2回5失点だった前回の登板と同様に大量失点を喫し、開幕1軍入りが極めて厳しい状況に。
 一回は自慢の真っすぐで押し、3者凡退と最高の立ち上がり。しかし、三回に失策絡みで2点を失うと、4回は二死三塁から、3連続四球と2連続適時打で一気に4点を奪われた。一度崩れると、18歳に立て直す術はない。「力まないようにと思って、逆に腕が振れなくなった」と下を向いた。
 投げるたびに、プロのレベルを痛感している。コンスタントに140キロ台後半の真っすぐを投げられるのはさすがだが、確実にストライクを取れる変化球がない。「まだまだ高校生だから」と話す高田監督は「今のままでは1軍は厳しい」との評価を下し、試合後は本人に2軍での再調整を指示した。
 2度の登板で、多くの課題を突きつけられた由規は「やることはたくさんある。脱皮しないと」と決意をにじませていた。

 ≪松中が乗ってきた!≫復活を期す主砲が当たっている。松中が前日の横浜戦に続き、本塁打を放った。8回、スライダーを右中間席に運び「会心の当たり。自分の打撃ができている」と手応えを口にした。
 この日は3回に左前適時打を放つなど、オープン戦2度目となる3安打。徐々に調子を上げてきた背番号3は「(オープン戦の)残りの試合もこの調子を続けて、開幕を迎えたい」と、シーズンを見据えていた。

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2008年3月13日のニュース