岩隈「開幕」決めた!6回2安打無失点

[ 2008年3月13日 22:10 ]

 【楽天4-1ロッテ】楽天の岩隈は変化球の制球に安定感があり、6回を2安打無失点。2年連続の開幕投手を決めた。ロッテは開幕投手に内定した小林宏が5回2失点。大詰めで直球、変化球とも制球に課題を残したが、立て直す時間はある。

 ≪最後に見せつけた貫録≫投げ終えた岩隈の顔には、ほっとした表情が浮かんでいた。「やっといい投球ができた。とにかく結果がほしかった」。6回をわずか2安打で無失点。調子が上がらず首脳陣をヤキモキさせてきた楽天のエースが、オープン戦最後の登板で開幕投手の座をものにした。
 6日のオリックス戦で5回を8安打3失点と打ち込まれてから中6日。通常は1度のブルペン入りを2度に増やし、名誉挽回に懸けた。
 スライダーで簡単にストライクを稼げたことがいいリズムを生んだ。球速は抑え気味だったが、要所では140キロ台後半を記録。わずか79球で6回まで0を並べた。投手コーチからは続投の打診も受けたが、「いいイメージで終わりたい」と、余力を残し救援にマウンドを譲った。
 試合後の首脳陣による会議で、昨年に続き開幕戦のマウンドを託されることが決まった。好調が続いている2年目の田中との争いとなっていたが、最後に貫録を見せた格好だ。「開幕投手を目指してやってきた」と言う右腕が、大役へ向けて最高の形で調整を締めくくった。

続きを表示

2008年3月13日のニュース