×

【コラム】城彰二

金崎 落ち着きぶり光ったゴール前

[ 2015年11月13日 05:30 ]

<シンガポール・日本>後半、ドリブル突破を図る金崎
Photo By スポニチ

W杯アジア2次予選E組 シンガポール0―3日本
(11月12日 シンガポール)
 金崎がアピールに成功した。左足で強烈なシュートを打てるし、右足も使える。そしてゴール前のポジショニングがうまいストライカー。先制ゴールの場面でも、その持ち味が発揮された。

 ゴール前での落ち着きが光った。本田のクロスが頭上を通過した後も振り向いて次のプレーの準備をしていた。武藤からの折り返しは強めのボールだったが、浮かさずコントロールして左足で正確なシュートを決めた。

 この日は柏木が中盤から縦パスを出して攻撃のリズムをつくっていた。金崎は組み立てを他の選手に任せてゴール前での仕事に集中していた。それが好結果につながった。課題は周囲との連係だ。DFの裏を狙う動きも見せたが、パスの出し手とのタイミングが合わない場面もあった。また後半は運動量が減って失速した。ペース配分も考えなければいけないだろう。

 後半はチーム全体も動きだしが減って攻撃が停滞した。岡崎ならそういう状況でチームを活性化させるプレーができる。ポジションを奪うには自分がチームを引っ張るんだという気持ちを込めたプレーを見せる必要があると思う。(城彰二=元日本代表FW)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る