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【コラム】城彰二

三笘が欧州で身に付けた 相手を跳ばさない跳び方

[ 2023年3月29日 09:00 ]

<日本・コロンビア>前半、三笘がゴールを決める(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 三笘の成長を感じたのが先制点の場面だった。右サイドの守田からいいクロスが入った時に、三笘が競り合った相手より早くジャンプし、勢いを付けて相手を跳ばさないような跳び方でヘディングシュートした。Jリーグでやっていた頃は見たことがないプレーで、欧州へ行って体の大きな相手との競り合い方を身に付けた。私も体が大きくないのでよく分かるが、跳ぶタイミングが1秒違っただけで打点が違う。バングーナガンデとの連係も良く、彼の持ち味が出るように動き、周りを使うこともできていた。

 攻撃全体では前半は前線でボールを奪う動きができていたが、後半はなくなった。以前からの課題だった取りどころが一定せず、個人技と連係力があるチームにはやられる。FW町野も体が強いが、ボールを呼び込みにいくので、後ろから押されてキープできなくなってしまう。もっと国際試合を経験してボールを収めてポストプレーができるようにしてほしい。(城彰二=元日本代表FW・スポニチ本紙評論家)

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