×

【コラム】城彰二

全体的には“不合格”だった久保 重圧から解放された今後に期待

[ 2022年6月12日 20:00 ]

キリン杯   日本4―1ガーナ ( 2022年6月10日    ノエスタ )

<日本・ガーナ>後半28分、ゴールを決め祝福を受ける久保(中央)(撮影・椎名 航)
Photo By スポニチ

 久保は代表初ゴールは決めたものの、全体的にはいい出来ではなかった。ポジションがいつもの右サイドではなく、もうひとつ中のインサイドハーフ。コンディションが悪く、プレーに切れがなかった。この位置では相手にマークされてエリアが狭くても、ボールを受けて前を向くことが求められる。

 久保はできる選手だし、森保監督もそれを期待して起用したと思うが、この試合はボールを収めて起点になるシーンはあまりなかった。出来が良くないのは本人が一番分かっていて、試合中もイライラしていたのはそのためだろう。

 森保監督は選手一人一人を見るのではなく、グループで見ている。周囲との連係もあまりうまくいかず、厳しい判断が下される可能性もある。それでも、初ゴールを決めたことで精神的には少し楽になっただろう。「初ゴールはいつ?」と周囲から期待されて相当な重圧はあったはず。1点取ってプレーが大きく変わる選手もいる。肩の荷が下りたことで、久保が変わることに期待したい。(城彰二=元日本代表FW)

続きを表示

バックナンバー

もっと見る