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【コラム】城彰二

大迫 光った抜群のシュートセンス

[ 2016年11月14日 12:30 ]

<日本・オマーン>前半、先制ゴールを決め喜ぶ大迫

 大迫は収穫だった。先制点は左からのクロスを体勢を崩しながらヘディングで押し込んだが、ボディーバランスが素晴らしかった。2点目は清武の縦パスを受けて決めたが、ファーストタッチの正確性とターンの速さ、シュートセンスが生んだものだった。ハリルホジッチ監督のサッカーでは中央でボールをもらう技術が必要で、大迫にはそれがある。ゴールを狙う姿勢があり、常にいいポジションにいるので自然とゴール前にいいパスが出てくる。トップ下の清武とも呼吸が合っており、戦力になることを証明した。

 ゴール前で点で合わせる岡崎と違って大迫は自分で仕掛けることもできる。タイプが違うFWがそろうことで攻撃のバリエーションが増えるし、岡崎の30歳という年齢を考えれば大迫の代表定着の可能性は十分にある。ただ、強い相手と対戦した場合は、中盤との連動性をもう少し高めないとパスが出てこない。縦に速い攻めの中で、パスを受けられれば大きな戦力になると思う。(城彰二=元日本代表FW)

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