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【コラム】城彰二

パスワーク重視してオランダ攻撃安定

[ 2022年12月1日 08:00 ]

FIFAワールドカップ(W杯)カタール大会1次リーグA組   オランダ2ー0カタール ( 2022年11月29日    アルベイト競技場 )

<オランダ・カタール>W杯3試合連続ゴールを決めたオランダ代表FWハクポ(ロイター)

 オランダは圧倒的な攻撃力で2―0で勝ち、決勝トーナメント進出を決めた。先制点はMFクラーセンとのワンツーからFWハクポが決めたが、身体能力の高さが際立った。相手が前にいたため、少しボールが体から離れた位置にコントロールしたが、軸足がボールから離れたまま、強いシュートを打ってゴールを決めた。こういう時、無理をするとバランスを崩すが、高い技術と体幹の強さで決めてしまうところはスケールが違う。日本人にはまねできないシュートだろう。

 2点目も右から左に展開し、FWデパイがシュートしたがGKにセーブされてこぼれたところをMFのF・デヨングが決めた。デパイはコンディションが心配されたが、ほぼ戻っている。ハクポも3試合連続ゴールで勢いに乗っていて、DFも真ん中にファンダイクがいて安定している。

 以前のオランダは両サイドにロッベンのような突破力のある選手を置くのが特徴だったが、今回はパスワーク重視。クロスの精度も高く、飛び込むタイミングもいい。幅を広く使うサッカーにうまく変われたと言っていいだろう。(城彰二=元日本代表FW)

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