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【コラム】城彰二

全員よく走り堅守 不気味な北朝鮮

[ 2011年8月1日 06:00 ]

 【W杯3次予選の相手】日本にとっては比較的に厳しい組み合わせとなったが、一番不気味なのは北朝鮮だ。FIFAランクは115位と低いが、日本とそれほど実力の差はない。前線の鄭大世にボールを集めてくるスタイルだが、一人一人が粘り強く、闘志をむき出しにしたプレーをしてくる。

 また、長友が何人もいるかのように全員がよく走り、守備も堅い。日本がゆっくりパスを回していると、カウンターで失点する可能性がある。アウェーは独特の雰囲気で、日本の選手が実力を出し切ることはできない。ホームでは勝ち点3が欲しいが、アウェーでは引き分けでもいいと考える方が無難だ。

 ウズベキスタンは高さとパワーがあり、しっかりした守備から一発を狙うシンプルなサッカーだ。そのパワーを生かされないように、日本は速いパスワークを要求される。また、高さを生かしたセットプレーも要注意で、簡単にセットプレーを与えないことも重要だ。
 シリアは中東勢の中ではイランなどよりは実力は落ちるが、とんでもないミスもすれば、物凄いプレーもする意外性のあるチーム。日本はボールを支配して、油断とミスをなくせば負けることはない。シリアには連勝して、6試合で4勝2分けか5勝1分けで突破するだろう。 (元日本代表FW)

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