瀬戸かずや 13年目初主演作「ドラえもん」お手本に

[ 2016年9月20日 05:30 ]

花組の頼れる男役・瀬戸かずや
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 兵庫・宝塚バウホールで上演中の「アイラブアインシュタイン」(25日まで)は花組男役スター・瀬戸かずやの初主演作。入団13年目とあって安定感も抜群で「やっと来たか、という思いと喜びで胸がいっぱい。プレッシャーは大きいですが、13年培ってきたからこそのものを見せたい」と静かに自信をのぞかせる。

 天才科学者(瀬戸)が自ら生み出したアンドロイドに「感情」を与えたことで巻き起こるラブコメディー。アンドロイドと人間の共存…。参考になったのは「ドラえもん」だという。「大人も子供も分かる。感動できて、いろんなことが深いな~、と思いました」と笑いながらも真剣に話した。

 決してスタートダッシュが得意なタイプではない。足元を丁寧に固め階段を上るタイプ。「それを振り返れば、今は自信を持って舞台に臨めている。今回もいろいろ悩みはありましたがマイナスではなく“よし、乗り越えてやろうじゃないか”という前向きでいる自分がいる」と頼もしい。

 先日、瀬戸の音頭取りで花組全員参加のバーベキュー大会を決行した。バスの手配から、当日は「焼きそば兄さん」として腕を振るい組の結束を固めたという。自他共に認める体育会系。「他を面倒見ることが好きなんですけど、よく考えたら自分のことができてなかったとか(笑い)。それが自分らしいとも思います」。どんな時もマイペースを崩さない姿勢が組でも頼りになる存在だ。(土谷 美樹)

 ★瀬戸(せと)かずや 12月17日、東京都生まれ。神田女学園高を経て04年「スサノオ」で初舞台。花組に配属となり10年「麗しのサブリナ」で新人公演初主演。身長1メートル72。愛称「あきら」。

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