朝霞まなと 「面白い」最後にはまるピース

[ 2016年7月23日 05:30 ]

「組全体の熱気がスゴい」と話す朝夏まなと
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 宝塚9度目の上演となる名作ミュージカル「エリザベート」が22日、兵庫・宝塚大劇場で開幕した(8月22日まで。東京公演は9月9日~10月16日)。トップスター朝夏まなとは、濃い紫のストレートロングヘアにレザー感たっぷりの衣装でスタイリッシュなイメージの“死”トートに仕上げ、独特の世界観をつくり上げた。

 あこがれの作品ではあったが、これまでのミュージカルとはつくり方の何もかもが違い戸惑いは隠せなかったという。「難しいことだらけ。いつもは私の役がメインなので、私に周りが合わせてくれるというスタイルですよね。でもトートはエリザベートの内面から出てきたキャラクターだから場面によって変化して、芝居をつくり上げて最後にはまるピースだから」と苦笑。しかし「だからこそおもしろい」と不敵に笑った表情が頼もしくもあった。

 朝夏率いる宙組にとってはこれが3作目。「名作だし“エリザベートに出られてうれしい”というのが稽古場でも伝わってきて意気込みがスゴい」と、組全体の熱気が圧倒されそうだったという。圧倒的なコーラス力の高さが魅力の宙組。オープニングから迫力あるアンサンブルで客席を引き込む世界は圧巻だ。(土谷 美樹)

 ★朝夏(あさか)まなと 9月15日生まれ、佐賀市出身。佐賀大学文化教育学部付属中を経て02年初舞台。花組に配属。恵まれた体格とダイナミックなダンスで注目を集め05年「マラケシュ・紅の墓標」で新人公演初主演。12年6月宙組に組替え。13年には「風と共に去りぬ」でスカーレット・オハラを演じ話題に。昨年2月、トップスター就任。身長1メートル72。愛称「まぁ」。

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