早霧せいな 役作りのため新聞記者を逆取材

[ 2016年6月13日 05:30 ]

新聞記者役とあって記者に逆取材する早霧せいな
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 オードリー・ヘプバーン主演の名作「ローマの休日」を宝塚版に仕上げたミュージカルが14日、名古屋・中日劇場で開幕する(19日まで)。

 グレゴリー・ペック演じた新聞記者、ジョーに扮する雪組トップスター早霧せいなは「今はまだ格闘中」と不安を口にしたが、次第に“役作り”の一環として記者に逆取材。「記者の方って自分勝手ですか?大スクープが目の前に来たらどういう感じ?」と質問攻めにし、卓越した演技力を持つ早霧ならではの貪欲さが垣間見えた。

 オードリー演じたアン王女に挑むのはトップ娘役の咲妃みゆ。早霧は「私以上にプレッシャーかも」と気遣いも忘れない。「私、オードリーの役じゃなくてよかった(笑い)。でも彼女は自分の王女像をつくろうとしているし、初日が開いたらいやでも比べられますからね。こう言いながら私、自分にも言い聞かせているんですけど」と話した。

 今回は名古屋から東京(25日~7月10日、赤坂ACTシアター)、大阪(7月30日~8月15日、梅田芸術劇場)と3都市で上演するのも話題。「実は私、いつも宝塚から東京に劇場が替わるだけで毎回戸惑う。これが3カ所となると、ちょっとビビってますがお客さまに少しでもほっこりしてもらえるよう頑張ります」と気合を込めた。(土谷 美樹)

 ★早霧(さぎり)せいな 9月18日、長崎県佐世保市生まれ。県立佐世保西高を経て01年初舞台。宙組に配属となり06年「NEVER SAY GOODBYE」で新人公演初主演。09年雪組に組替え。14年9月、トップスターに就任し「ルパン三世」「るろうに剣心」など難しいとされる原作物でも高評価を得る。身長1メートル68。愛称「ちぎ」。

 ☆「ローマの休日」 1953年製作の米映画。ローマを訪問した某国の王女が、窮屈さを感じて抜け出した先で新聞記者と知り合い“デート”する切ない恋の行方を描く。ヘプバーンは同作でアカデミー最優秀主演女優賞を受賞。

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