朝美絢 新天地“日本物の雪組”で常に新鮮な存在であり続ける

[ 2018年4月7日 11:29 ]

単独初主演「義経妖狐夢幻桜」(4月9日まで宝塚バウホール)

10年目の節目、そして組替えに「攻め続けたい」と話す朝美絢
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 兵庫・宝塚バウホールで上演中の「義経妖狐夢幻桜(よしつねようこむげんざくら)」(4月9日まで)は、雪組スター朝美絢(あさみ・じゅん)の単独初主演作。幻と現実が交錯する中で、兄・源頼朝から逃れる義経の姿を描くファンタジーで、豪華な衣装にも負けない朝美のキラキラした姿が印象的だ。

 朝美は月組から昨年5月、組替えでやってきた。伝統的に“日本物の雪組”と称される新天地で「その和物ができることが凄くうれしかった」と声を弾ませた。

 タカラジェンヌにとって「組替え」は大きなターニングポイントでもある。朝美も「意識が変わった」と即答した。月組時代から若手スターとして活躍してきたが「当時は肩肘張って、与えられるものを“こなさなければ”という気持ちが大きかったけれど、今は“やってやろう”と。想像以上のモノを見せてやろうと思える」と自信の表情だ。

 この春から入団10年目を迎え男役としても大きな節目。「10年目ともなると、どこか自分にも余裕が出てきたと実感しますが、甘えず攻め続けたい。雪組の中で常に新鮮な存在であり続けたいですね」。大きな瞳を輝かせ、さらなる飛躍を誓った。(土谷 美樹)

 ◆朝美 絢(あさみ・じゅん)11月6日、神奈川県鎌倉市生まれ。清泉女学院を経て09年初舞台。月組配属。14年「PUCK」で新人公演初主演。翌年「A―EN(エイエン)」で暁千星と役替わりでバウホール初主演。昨年5月、雪組に組替え。身長1メートル69。愛称「あーさ」。

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