彩風咲奈 男役10年を超え楽しめるように

[ 2017年9月21日 13:40 ]

男役10年の節目を超え自覚も備わった彩風咲奈
Photo By スポニチ

 雪組男役スター彩風咲奈(あやかぜ・さきな)の3年ぶりの主演作「CAPTAIN NEMO」がきょう16日、大阪・梅田のシアター・ドラマシティで開幕する。映画やアニメでもおなじみのネモ船長を、宝塚らしく仕上げたミュージカル。15日、同劇場で行われた公開稽古では、1メートル73の身長を生かしたロココ調の衣装にロングブーツがよく映えた。

 新トップスター望海風斗(のぞみ・ふうと)率いる新生雪組で、中軸的な活躍が期待される存在。彩風も「今、このタイミングでの主演は身の引き締まる思いですし、ちぎさん(前トップ早霧せいな)がつないでくださった勢いを途絶えさせてはいけない。絶対いい作品にしたい」ときっぱり言い切り、自覚も十分だ。

 「男役10年」と言われる世界で、その節目を超えたことも自信につながっている。「それまでは“身を削ってやることこそが上達の道”と思っていたけれど、10年で基礎ができたからか男役を楽しめるようになった」と話す。実は4月、早霧のサヨナラ公演初日、体調不良で初めて舞台を休演した。「健康で舞台に立つことがどれだけ幸せか、がむしゃらだけではダメだと改めて感じました」。彩風は確実にたくましくなっている。(土谷 美樹)

 ◆彩風 咲奈(あやかぜ・さきな)2月13日、愛媛県大洲市生まれ。市立大洲北中を経て07年、首席で入団し「シークレット・ハンター」で初舞台。雪組配属。10年「ソルフェリーノの夜明け」で新人公演初主演したのを皮切りに計5回新公主演を果たした。11年「灼熱の彼方」でバウホール初主演。身長1メートル73。愛称「さき」。

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