轟悠 「自分を信じて」若きトップに思いやり

[ 2017年5月21日 06:00 ]

「自分の力を信じて挑戦し続けて」と新トップ珠城りょうを思いやる轟悠
Photo By スポニチ

 専科スター轟悠が特別出演する月組公演「長崎しぐれ坂」。自身、12年前に演じた同じ役をやるとあって、上演中の福岡・博多座は連日、多くのファンでにぎわっている(27日まで)。

 若き新トップ珠城りょうと、ここまでがっぷり組んで芝居をするのは初めて。雪組トップとして一時代を築き、今でも“トップ・オブ・トップス”の立場にある轟には、思うところがたくさんあるようで「トップになりたての時はみんな不安だし、支えてもらっている意識は高いけれど、どんどん“組を守りたい”というふうに転換していくと思う。“こうじゃなきゃいけない”という定義はないし自分の魅力と力を信じて挑戦し続けてほしい」と、思いやった。

 同時上演のレビュー「カルーセル輪舞曲(ロンド)」は宝塚、東京で今年1、3月に上演したものを一部リニューアルして上演。轟のためにスペインをイメージし、新たに場面を増やした。彼女が洋モノのショーに出演するのは08年以来、約9年ぶり。轟も「緊張はないけれど、楽しい面々に溶け込んで新場面と宝塚独特のパレードを私も楽しみたい」と、久々に味わう宝塚の醍醐味(だいごみ)を楽しんでいるようだ。

 ◆轟悠(とどろき・ゆう)8月11日、熊本県生まれ。人吉市立第一中を経て85年初舞台。月組に配属され88年、雪組に異動となり97年「真夜中のゴースト」でトップスターに。代表作の筆頭に挙げられる「風と共に去りぬ」のレット・バトラーは足かけ12年の間に5度演じている。02年、専科に入り翌年劇団理事に就任。身長1メートル68。愛称「イシサン」。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る