愛原実花 父の偉大さ感じながら女優業まい進

[ 2017年4月3日 06:00 ]

舞台ではやり手の女性編集者の役を演じる愛原実花
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 元雪組トップ娘役で女優の愛原実花(31)が6日、東京・サンシャイン劇場で開幕する「それいゆ」(11日まで)にジャニーズ事務所の歌手で俳優の中山優馬(23)と初共演する。

 同作は大きな瞳の美少女画が印象的な画家、中原淳一の半生を描いたもので昨年5月に初演。1年もたたないうちに再演が決まり、愛原は今回の再演版からただ一人、新キャストで加わった。「めちゃめちゃ緊張しますよ、なんか転校生の気分」とおどけた。

 宝塚を退団して6年余り。「相手役を立てる、というか娘役気質がまだ抜けていない自分と闘っていますが“宝塚で育った”ということは一生ついてくるし財産」と胸を張る。

 舞台を中心に順調にキャリアを重ねているが、最近ますます父で演出家の故つかこうへい氏を尊敬する機会が増えたという。つか氏が「熱海殺人事件」で岸田戯曲賞を受賞したのは28歳。「自分が30代に突入して、私より若い時にこれだけのモノを作ってたのか、と思うと改めてスゴイと思う」

 さらに宝塚を離れてからは「役者の方やスタッフの方からソデで照明さんから“あなたのお父さんの影響でこの仕事を始めました”ってボソッと言われたり。いまだに私の中で生きているし、より近くに感じる」と感謝しながら女優業にまい進する。同公演は14、15日に福岡・北九州芸術劇場で、19〜23日は兵庫・新神戸オリエンタル劇場でも上演。 (土谷 美樹)

 ◆愛原 実花(あいはら・みか)本名・生駒みな子。1985年(昭60)12月14日、東京都生まれの31歳。日本女子大学付属高を経て宝塚音楽学校に進み04年初舞台。雪組に配属され09年、水夏希の相手役としてトップ娘役に。10年9月に退団し、12年にはNHK大河ドラマ「平清盛」や朝ドラ「マッサン」にも出演。

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