綺咲愛里 初舞台の作品で見せる“大変身”

[ 2017年3月1日 15:51 ]

「今の自分にできる精いっぱいを見せたい」と話す綺咲愛里
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 星組新トップコンビ、紅ゆずる&綺咲愛里のお披露目公演「スカーレット・ピンパーネル」が3月10日、兵庫・宝塚大劇場で開幕する(4月17日まで、東京公演は5月5日〜6月11日)。

 フランス革命後、粛清が続く混乱期を舞台に、無実の貴族たちを助け出す謎の集団の活躍を描く痛快活劇。宝塚でも過去2度上演された人気作で、ヒロインのマルグリットを演じる綺咲にとっては初舞台でもある思い出の作品だ。「あの時、雲の上の存在だった役をやらせていただく、というだけで身が引き締まる感覚」と背筋を伸ばした。

 気が強く、大女優だった…という肩書を持つ役だけに大人っぽい雰囲気が求められるが「この童顔が悩みのタネで」と笑う。これまでなら“武器”になるはずのルックスがコンプレックスに変わり「稽古中から“私は強いんだ”って言い聞かせてメークに工夫して。ここまで気を使うのは初めて。今の自分にできる精いっぱいをお見せしたい」と誓った。

 受験するまでほとんど宝塚を知らず「黒一色」の服を着るなど「男役さんみたいだった」という小学生時代。「ここに入って雰囲気も180度変わって、学生時代の友達もびっくりしています」。大劇場で見せる“大変身”が楽しみだ。 (土谷 美樹)

 ◆綺咲 愛里(きさき・あいり)10月30日、兵庫県川西市生まれ。宝塚北高を経て10年「スカーレット・ピンパーネル」で初舞台。星組に配属となり14年「The Lost Glory」で新人公演初ヒロイン。以降、3作連続で新公ヒロインを務めた。昨年11月、トップ娘役に。身長1メートル62。愛称「あーちゃん」。

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