復興へのプレーボール~陸前高田市・高田高校野球部の1年~

希望の一本松を救え!みんなでグッズ製作

[ 2011年6月11日 06:00 ]

復興のシンボルを残すため本格的な保護工事が始まった高田松原の一本松 

 避難所からは新たな取り組みも始まっている。景勝地・高田松原の数万本の松のうち、奇跡的に生き残り「復興の象徴」とされる松の保護運動「一本松プロジェクト」は、バッジやTシャツなどのグッズを製作。インターネットで販売し(アドレス別掲)、売り上げの大半を保護活動費に充てている。

 「1本だけ残った松の木はわたしたちの希望なんです」と話すのが同プロジェクトの代表者・菅野修さん(陸前高田市体育協会事務局長)。ペンダントなどは避難所で暮らす人たちが一つ一つ手作り。発送作業なども行う。避難所内の自分たちのスペースに閉じこもりがちだったが、お互いのコミュニケーションも深くなった。

 「支援されるだけでなく、行動すること」(菅野さん)。震災から3カ月。悩み、苦しみながらも歩みは始まっている。

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