復興へのプレーボール~陸前高田市・高田高校野球部の1年~

「復興の湯」閉鎖セレモニーに住民200人参加

[ 2011年9月11日 06:00 ]

「復興の湯」の閉所式に集まった地元の利用者やボランティアの人たち

 震災1カ月後の4月11日以降、市民の心と体を癒やし続けてきた共同浴場「復興の湯」が10日夜に閉鎖した。

 地元の大工・金野光晃さん(67)が公民館の倉庫を改築。ポンプで引いた湧き水をボイラーで沸かし、無償で提供してきた。しかし、仮設住宅の完成に伴って市が灯油代の負担を中止。利用者も落ち着いたことで役割を終えたと判断した。

 この日は午後5時から閉鎖セレモニーが行われ、およそ200人の住民が参加。市から感謝状が贈られ、活用していた住民やボランティアの代表があいさつを行うなど温かい雰囲気で幕を閉じた。責任者を務めた金野さんは「全国の皆さまの支援に感謝します」。今後の目標は市内に温泉を掘り、「復興温泉」を造ること。新たな交流の場を目指す。

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