復興へのプレーボール~陸前高田市・高田高校野球部の1年~

故・阿久悠さんなど縁あって連載開始

[ 2011年6月13日 06:00 ]

津波の後も高田高に残った故・阿久悠さんの「甲子園の詩」の石碑

 岩手県立高田(たかた)高校は1988年の第70回全国高校野球選手権大会に出場経験のある文武両道の古豪である。今回の連載で同校を取り上げたいと考えたのは、こんな理由からだ。

 本紙社員に岩手県立水沢高校野球部OBがいる。現在、高田高校に勤務する佐々木明志監督は本紙社員が在校時、水沢高校監督を務めていた。被災した高校の野球部の活動を知らしめることで、わずかでも復興の役に立ちたいと考えていた折に、そのことを知った。

 もう1つある。高田高校が88年の甲子園出場時に、故阿久悠氏が本紙コラム「甲子園の詩」で同校を取り上げた。その詩を記した石碑はかつての同校グラウンドにあった。校舎3階まで津波に襲われながら、その石碑は健在だった。縁を感じた。

 こうして連載企画は始まった。

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 スポーツニッポン新聞社では高田高校野球部を中心に、震災から立ち上がろうとする人々の姿を伝えていきます。掲載は月に1度。来年3月まで続けていきます。

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