復興へのプレーボール~陸前高田市・高田高校野球部の1年~

雄星 高田高ナインにエール「応援してくれる人のため頑張れ」

[ 2011年8月17日 06:00 ]

 花巻東出身の西武・菊池が、高田高校ナインにエールを送った。2年前には春、夏連続で県大会準々決勝で対戦した。高田高の印象は強く残っているという。

 菊池「マナーも良いし、対戦していて気持ちの良いチームでした。春はコールドで勝たせてもらいましたけど、夏は一番苦戦しました」

 夏は4回まで2―3とリードされる展開だった。菊池は5回から救援登板し、5回5安打無失点に抑え、5―3で逆転勝利。その勢いのまま甲子園出場を決めた。

 菊池「打者も投手も良い選手がいました。ミーティングでも、公立高校では高田がトップの力を持っているから引き締めていけと言われていましたね。最後もピンチでやばいと思いました。粘り強かったです」

 「特別な年」と位置づける1年。東日本大震災後には西武のチームメートとともに駅前の街頭募金では声を張り上げ、義援金を募った。「自分にしかできないことがあると思う」と野球に取り組み、6月30日のオリックス戦(京セラドーム)ではプロ初勝利。東北に明るいニュースを届けた。

 2年前の激戦を見た中学生たちが「打倒・花巻東高校」を合言葉に、高田高に集結。新チームの主力選手たちだ。菊池はそんな彼らにメッセージを送った。

 菊池「高田高校は親善試合とかやっていたじゃないですか。応援してくれる人たちがたくさんいる。その人たちのためにも頑張ってほしい。花巻東と対戦するときはお手柔らかにしてもらって、ぜひ上まで勝ち進んでほしいですね」

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