ソフトB大卒育成3年目の川村「速そうに見えないから…」 本多コーチも認める1番への適性

[ 2024年3月4日 06:00 ]

練習試合   ソフトバンク5ー2韓国斗山 ( 2024年3月3日    ペイペイD )

<ソフトバンク・韓国斗山>初回、二盗を決める川村(撮影・成瀬 徹)
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 ソフトバンクの大卒育成3年目・川村友斗外野手(24)が3日、韓国・斗山との練習試合で「1番」への適性を見せつけた。

 「速そうに見えないじゃないですか?だから(投手の)マークが甘くなると思って、スタートしています」

 1メートル81、88キロというがっしりとした体格だが、初回先頭では右前打を放つと2番・柳田の2球目に走った。際どいタイミングだったが、セーフだ。無死一、二塁から近藤の右翼線二塁打で決勝点となるホームを踏んだ。

 昨年3月9日のオープン戦(対ヤクルト)では、本塁打を放つなど長打力も売りの一つだが、機動力もアピール。昨季2軍で1番にも起用した小久保監督は「僕の中では一番、スタートが切れる選手」と高く評価する。盗塁王を2度、獲得している本多内野守備走塁コーチも「速くなくとも盗塁は盗む作業が大事。貪欲だし、(川村は)投手が本塁に投げる雰囲気を感じ取れますね」とその素質を認めている。

 2―1と1点差に迫られた直後の4回1死三塁、相手ベンチが左腕を投入してきたが、苦にせず初球を中犠飛。「走者を還すことだけを意識しました」と長打力だけではなく、確実性も身に付けた。対外試合6試合11打数4安打の打率・364と好調な勝負の3年目。「昨年は(オープン戦で)経験させてもらったけど、今年は支配下をつかみたい」。背番号132の夢は手の届くところにある。(福浦 健太郎)

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