大谷翔平 オープン戦初マルチ安打 確信走りも数十センチ届かず、走塁再加速の驚愕129m特大三塁打

[ 2024年3月4日 05:36 ]

オープン戦   ドジャースーロッキーズ ( 2024年3月3日    グレンデール )

<ドジャース・ロッキーズ>2回、適時三塁打を放つ大谷(撮影・白鳥 佳樹)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が3日(日本時間4日)、アリゾナ州グレンデールでのロッキーズとのオープン戦に「2番・DH」で先発出場。1、2打席目とも安打を放ち、オープン戦出場3試合目で初めてのマルチ安打を記録した。

 初回無死一塁、ロッキーズの先発左腕・ゴンバーの外角への変化球を巧みなバットコントロールでとらえると、打球は二塁手の頭上を抜け、右前へと達した。オープン戦での連続打席出塁を5とする安打で好機を拡大し、次打者・フリーマンの中前打で先制。大谷は三塁へと進むと、4番・スミスの中飛で2点目のホームに滑り込んだ。ドジャース打線の「看板」でも1番・ベッツ、2番・大谷、3番・フリーマンの「MVPトリオ」が試合開始早々から機能した。

 圧巻は第2打席だ。2回1死二塁、カウント1-2からゴンバーの真ん中に入った直球をフルスイング。打球は鋭いライナーでセンターへとはじけ飛んだ。大谷は“確信走り”で一塁を回ったが、打球は中堅左のフェンスに直撃し、不規則なクッションで外野を転々…。一、二塁間で走りを再加速させると、俊足を飛ばして悠々と三塁へと到達した。

 球団スタッフによると打球速度117マイル(約188・3キロ)、飛距離424・5フィート(129・3メートル)、打球角度は15度。リハビリ過程とも言える段階で、驚異的な打球を放った。

 あと数十センチで本塁打の大飛球にファンの大歓声は止まらない。中堅まで410フィート(約125メートル)と大きな球場。手応えと比例しない結果に、大谷はディノ・エベル三塁コーチに打球の行方をしきりに確認していた。

 結婚発表後初の試合出場となった1日(同2日)のガーディアンズ戦では第2打席で右前打を放ち「新婚初安打&初打点」を記録。2試合ぶりとなるオープン戦出場でも着実に安打を積み重ねた。

 大谷は開幕までの目安を「50打席」としており、これまで4度のライブBPで9打席、オープン戦2試合で9打席と計18打席に立った。開幕から逆算しての着実な調整。開幕までの歩みに一片の曇りもない。

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