西武の“怪獣”アギラー 令和の“怪物”朗希撃ち 暴れた初適時打「佐々木のことは知らなかった」

[ 2024年3月4日 05:30 ]

練習試合   西武2―6ロッテ ( 2024年3月3日    春野 )

<西・ロ>ロッテ・佐々木と対戦したアギラー(撮影・光山 貴大)
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 「獅子の怪獣」が「令和の怪物」を粉砕した。西武の新助っ人・アギラーは初回、無死一、二塁でロッテ・佐々木と初対決。2球目の155キロを初スイングで捉え、中前に運ぶ先制適時打とした。対外試合3試合目で初タイムリー。「ストライクゾーンに入ってきた球をセンター方向に打っていくイメージで打席に入った。凄くうれしいね」と笑った。

 メジャー通算114発の右の大砲と、日本投手最速タイ165キロ腕の注目対決。米国でも名前が浸透している右腕だがアギラーは「佐々木のことは知らなかった」と言う。それでも、周囲から怪物ぶりを聞き「本当にいい直球を持っている。その投手から打てたのは本当に良かった」と素直に喜んだ。

 塁上ではベンチに向かって人さし指と親指を使って笑顔の「Lポーズ」。同じく新助っ人のコルデロやヤンらの間でも流行中のポーズだ。休日には外国人選手のグループLINEで出かけた神社などの写真を共有。日本文化を積極的に学び、日本語であいさつするなど、早くもチームに溶け込んでいる。

 怪獣「アギラ」は特撮番組「ウルトラマン」のシリーズに登場する巨大獣。アギラーも125キロ、1メートル90と巨体でリーチも長いが、一本のバットを柔らかく扱う。4番候補として期待する松井監督は「しっかりと打点を挙げてくれた。非常にコンタクトのいい打者で、もちろん大きいのも打てる」と早くも信頼を寄せている。

 昨季のチーム本塁打90、435得点はともにリーグワースト。固定できなかった待望の4番の筆頭候補が、強烈なインパクトを残した。(福井 亮太)

 ≪08年ブラゼル以来の新外国人開幕4番なるか≫西武の開幕戦4番は18年から昨季まで6年連続で山川(現ソ)が務めていた。外国人が開幕戦で4番を務めれば13年オーティズ以来。新外国人では08年ブラゼル以来となる。また、外国人選手の開幕戦4番本塁打は西鉄時代の71年ボレス(在籍3年目、来日6年目)のみ。アギラーがマークすれば53年ぶり2人目となる。

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