辻発彦氏 西武・アギラーの適時打で感じた本塁打だけじゃない“対応力”

[ 2024年3月4日 05:30 ]

練習試合   西武2―6ロッテ ( 2024年3月3日    春野 )

<西・ロ>3回、打席のアギラー(撮影・光山 貴大)
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 【辻発彦 CHECK!】西武のアギラーは、佐々木からセンター前にきれいに打った。バットがインサイドから出ているから、ああいうきれいな打球になったのだろう。

 コルデロもそうだが、体つきの見た目とは印象が違って選球眼もいい。ボール球をガンガン振るようなところもないし今後日本の投手と対戦を重ねていけば、ホームランだけではなく対応していくような感じがある。南郷キャンプ中も2月18日の紅白戦で、隅田のインコースの直球をうまく腕を畳んで左翼ポール際へ運んでいた。性格も陽気でチームに溶け込んでいるようだし、面白い存在になると思う。

 佐々木はシュート回転の球が多く、まだ、本調子ではないのだろう。春野のマウンドは軟らかそうなのもあったが、バランスもよくなく、下半身の強さも感じなかったし、直球で差し込んだファウルもなかった。年間を通してローテーションを守るために、慎重になっているような印象を受けた。(スポニチ本紙評論家)

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