佐々木麟太郎 「野球人生の後にセカンドキャリア築きたい」 スタンフォード大OBに助言求める、回答は…

[ 2024年3月4日 16:55 ]

<佐々木麟太郎壮行会>ポーズを決める佐々木麟太郎(撮影・会津 智海)
Photo By スポニチ

 歴代最多とされる高校通算140本塁打を誇り、米国の名門・スタンフォード大への進学が決まっている花巻東(岩手)の佐々木麟太郎内野手(3年)が4日、都内で開かれた日本スタンフォード協会主催の「「佐々木麟太郎 壮行会」に出席した。

 壮行会には80人のOBがかけつけ、同大OBの塩崎彰久衆院議員があいさつ。「スタンフォードは特別な場所と思う。魔法がかかっているような気がする。誰もやったことがないことをやってやろうと全世界から集まってくる場所。楽観にあふれた空気を胸いっぱいに吸い込んでほしい。一同全力で応援したいと思います」とエール。

 佐々木自身のあいさつに続き、OBへ質問する機会も設けられた。

 佐々木からは「英語上達に必要なこと」の質問のほか、「野球人生の後にセカンドキャリアを築いていきたい。大学で意識した方がいいことは」という問いが。

 ロースクールを卒業したというOBからは「弁護士のキャリアを積んだ後にスタンフォードに行きました。スタンフォードはカリキュラムが温かい。いろいろな講座がいろいろな人に開かれている。学部の外に飛び込んでいくといい。完全に垣根を越えた友人に触れることができた。ぜひ、勉学の方も枠から飛び越えて」と助言があった。

 左の長距離砲である佐々木は、高校通算140本塁打を放ち、昨秋ドラフト会議で1位候補に挙がっていたが、プロ志望届を提出せずに米大学進学を表明。2月14日にスタンフォード大が入学を発表した。佐々木は「野球人生だけで決断したわけではない。一瞬の喜びではなく、一生の喜びでと意思を持って決断しました」と語った。

 同協会は、スタンフォード大の米国外に所在する中では最大規模の同窓会組織の一つ。日本人1600人、外国人200人ら約1800人の会員を擁する。

 同大はカレッジ・ワールド・シリーズ(CWS)を2度制した強豪に加え、世界大学ランキング2位の超名門大。ドラフト1位候補だった昨秋、米国留学を決断したスラッガーが、花巻東の先輩であるドジャース・大谷翔平投手の本拠地・ロサンゼルスもある同州で新たなスタートを切る。

 今月中にも渡米すると見られ、入学式は9月だが「4月から単位を取れるので、なるべく早く行って勉強したい」と勉学にも意欲。野球部の練習にも4月から合流し、順調に調整が進めば6月にはサマーリーグに参加、そして来年2月からの新シーズンで公式戦デビューが見込まれる。デービッド・エスカー監督も中軸候補として期待を寄せている。

続きを表示

この記事のフォト

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2024年3月4日のニュース