森繁和氏 中日・根尾はカーブより自信のあるカットボールで幅が出た

[ 2024年2月18日 05:30 ]

練習試合   中日1―6DeNA ( 2024年2月17日    北谷 )

<練習試合 中・D>先発マウンドに上がり、ルーティンで集中力を高める根尾(撮影・椎名 航)
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 【森繁和 CHECK!】結果としては十分に合格点だが、本人もまだ納得していないだろう。効果的だったのはカットボール。特に左打者の内角が有効で、3回には石上を遊飛に仕留めるなどした。

 根尾は磨きをかけているカーブと同時に、ブルペンでカットボールを懸命に練習していた。真っすぐを狙っている打者の手元でちょっと曲げれば相手は嫌がるし、投球に幅が出る。本人も「使っていきたい」と言っていた。カーブより自信を持っているようだし、武器として使えるのが分かったのは収穫だ。

 練習試合で若手主体のDeNA打線は早いカウントからどんどん打ちにきていた。抑えた時の決め球が良かったからこその好結果だが、主力や外国人が打線に並べば同じようにはいかない。2―2、3―2などのカウントになった時にどういう投球をするのかを見たかった。相手は1、2の3で直球を狙ってくる。そこをカットボールで打ち取る――。そんな投手としての醍醐味(だいごみ)を感じてほしい。

 直球の最速は143キロ。もっと上がるはずだし、上げないといけない。第1段階はクリア。次は5回など長いイニングをどう抑えるか、期待して見たい。(スポニチ本紙評論家)

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