中日・根尾が開幕ローテへ最高のスタート DeNA相手に「3回完全」投球

[ 2024年2月18日 05:30 ]

練習試合   中日1―6DeNA ( 2024年2月17日    北谷 )

<練習試合 中・D>力投する根尾(撮影・椎名 航)
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 真価を問われる一年で、中日・根尾が最高のスタートを切った。17日のDeNAとの練習試合で今春の実戦初登板。3回打者9人を29球で完璧に抑えた。

 「左翼フェンス際の難しい打球を捕ってもらったり、しっかり守ってもらい、テンポ良くいけた。今年の1戦目だったんで初回、初球を大事にして、あとは木下さんのリードに従いながら。収穫はあったかなと」

 立ち上がりから高校球児のようにハイテンポでストライクを投げ込み、フォーク、スライダーなど変化球も制球良く操った。

 「僕の投げている球だけじゃなく、いいプレーがあって形になった。やっぱり勝てる投手が一番いい投手なんで、そこを目指してやっていきたい」

 18年ドラフト1位で遊撃手として入団。22年に外野手登録、同年6月には投手登録に変更され、この年は二刀流としてプレーした。投手専念の昨年は2軍キャンプからスタートして制球難に陥り、打者への投球を見合わせた時期もあった。時間をかけて苦難を乗り越え、大阪桐蔭高では2、3年春に2年連続で選抜優勝投手に輝いた素質の開花は近い。

 文句なしの初登板に立浪監督も賛辞を並べた。「非常にボールが動いているのと、真っすぐでも緩急がついていた。あとは本人が自信を持つことが大事。今日は本当にいい投球をしてくれた」。先発陣は柳、小笠原が柱で涌井、大野、高橋宏ら実力者ぞろい。6番目の枠は梅津、メヒアらが争う構図ながら、梅津は右肘手術明けで登板間隔を空ける方針で割り込む余地はある。現状は先発7、8番手の序列でも潜在能力は折り紙付き。伸び悩んだ大器の逆襲が始まった。 (山添 晴治)

 《投手・根尾の歩み》
 ▽22年6月21日 4年目で選手登録が外野手から投手に変更される。

 ▽10月2日 チーム最終戦の広島戦でプロ初先発し、3回を1安打無失点。シーズン通算25試合で0勝0敗、防御率3.41。

 ▽23年3月17日 ウエスタン・ソフトバンク戦でシーズン初登板し1回無失点。

 ▽9月9日 ウエスタン・阪神戦で2軍戦の最終登板。23試合(先発9)で0勝7敗、防御率3.43。与四球率5.33と制球に苦しむ。

 ▽9月18日 1軍に昇格し広島戦で先発。6回2/3を4失点(自責0)で勝敗つかず。

 ▽9月30日 巨人戦で6回1失点も5四球と制球を乱す。シーズン通算2試合で0勝0敗、防御率0.71。

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