広島・中村奨が三塁打&重盗で生還　「足も武器にしてチームのための仕事をやっていきたい」

練習試合   広島4―0ロッテ （ 2024年2月17日    コザしんきん ）

＜練習試合　広・ロ＞6回、一塁走者の久保と重盗で、本盗を決めた中村奨（撮影・長久保　豊）
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　広島・中村奨が走塁で魅せた。5回から左翼に就き、6回2死の最初の打席で左腕・土肥から左越えの三塁打。高く打ち上げた打球を左翼・和田が見失う幸運にも助けられた。四球で2死一、三塁。韮沢の打席では1ストライクからの2球目に二盗阻止を狙った捕手・松川の二塁送球を突いて本塁を狙い、重盗を成功させて3点目の生還を果たした。

　「（一塁走者の）久保の足が速いので、捕手は二塁に送球すると想定していた。ダブルスチールの練習もしているし、どんどん走って、足も武器にしてチームのための仕事をやっていきたい」

　今春から外野手登録に変更。広陵時代から強肩捕手として鳴らしてきただけに捕手心理も読んで会心の本盗を決めた。8回に回ってきた2打席目も鈴木からの中前打で2打数2安打。「今年初めての実戦でとにかく積極的に打てた。いいアプローチで結果も出てよかった」。日南1次キャンプ第2クールから昇格し、沖縄2次キャンプ参加は2年ぶり。西川がオリックスにFA移籍し、空いた外野枠を目標に懸命にアピールした。

　新井監督は「重盗でかきまわす攻撃もじゃんじゃんやるよ。そう記事に書いておいて」と他球団スコアラーをけん制。強打と走力を武器に中村奨が担い手に名乗りを上げた。