西武・田村が新守護神名乗り “ロケット直球”見せライブBP安打性ゼロ

[ 2024年2月18日 05:30 ]

ライブBPで好投した田村(撮影・西尾 大助)
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 ロケットが発射されたような直球だった。西武・田村がライブBPに登板し、新守護神に名乗りを上げた。「腕を振って投げられた。守護神の番号と理解している。全力で狙いにいきたい」。今季から、かつての守護神・豊田清(現投手コーチ)の20に背番号を変更し、打者と初対戦だった。5人に計26球。半分を直球で押して、安打性はゼロだった。

 投球の伸びを数値化した「ホップ成分」というデータがある。投げてから捕手に届くまでに、自然落下する球と比べて、どれだけ「落ちないか」を示す。プロ野球平均は約44センチで、田村の直球はトップクラスの50センチ台後半をマークした。自己最速151キロ右腕は、この日は最速144キロながら、高め直球で炭谷から空振りも奪った。

 アップ中に約130キロ離れた種子島宇宙センターから国産新型ロケット「H3」が打ち上げられ、「見ました」とロケット雲に驚いていた。視察に訪れた後藤高志オーナーは政府の宇宙政策委員会の委員長。選手に訓示後、V指令を出した。漫画「宇宙兄弟」の主人公兄弟の兄に似たパーマヘアの田村は「美容師が長さに合わせた一番いいパーマをかけてくれている」と笑う。22年の右肩故障から、下半身と上半身の連動を刷新し「ロケット直球」を搭載。8年目で甲斐野、増田、アブレイユらと大激戦の守護神を狙う。(神田 佑)

 ≪深夜が昼!?稼頭央監督アストロズ時代懐古≫松井監督はアストロズ時代の08年に、フロリダ州でスペースシャトルの打ち上げを見学した。キャンプ中で深夜3時の打ち上げだったが「上がった瞬間、凄かった。(噴射ガスの光で)昼になった」と懐かしそうに振り返った。今回は南郷でロケット雲を観測でき「無事成功して良かった」と笑顔だった。

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