75分即席サイン会…西武新加入の甲斐野“神対応”の理由「喜んでくれるならどこまでも」

[ 2024年2月18日 07:15 ]

7日、ブルペンで投げ終え笑顔を見せる甲斐野(撮影・西尾 大助)
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 西武の宮崎・南郷キャンプ(A班)は連日、長蛇の列ができている。その先にいるのが甲斐野央投手(27)だ。ファン一人、一人にサインを書き、写真撮影にも応え続ける。ソフトバンクにFA移籍した山川の人的補償として移籍して、明るいキャラクターと“神対応”で早くも人気者になっている。

 キャンプ第2クール。練習後の取材を待っていると、「サイン書いてからいきます」と甲斐野。そこから、取材の場に来たのは1時間15分後だった。両手には多くの紙袋。キャンプでの疲労はもちろんあるが、ファンとの時間を大切にする。その思いを聞くと「ホークス時代から書ける時間はできるだけ書くようにしています。サインをもらって、喜んでくれる人がいるならどこまでも応えたいし“うれしい”と思って帰ってほしい」とファンへの思いを語った。

 キャンプ期間は選手とファンの距離がより近いため、交流の時間も多くなる。甲斐野も楽しみにしている。「僕に好きな人がいて、サインをもらえたら、めちゃくちゃテンション上がるじゃないですか。そういう気持ちになってほしい。プロ野球選手はそれができる立場。これは続けていきたいですね」。たった1日しか、球場に来られない人。遠方から応援に駆けつけてくれた人。応援してくれる全てのファンを大切にすることが甲斐野のポリシーだった。

 子供たちとの鬼ごっこイベントでは、鬼になった右腕が、グラウンド整備員のビブスとヘルメットを借りて変装。トンボを持って、整備しながら子供にタッチにするなど、抜群のお笑いセンスで会場を沸かした。「チームメートもファンも暖かくて、本当に最高のチームです」。不安と希望を抱いてスタートした西武での初キャンプは歓迎ムードに包まれている。

 本拠地ベルーナドームはブルペンがグラウンド内にあるため、歓声は全て聞こえてくる。「やっぱりファンの皆さんの声援はものすごいものがある。あの声は絶対、力になりますね」と甲斐野。大声援に押され、9回のマウンドに向かうイメージはできている。(記者コラム・福井 亮太)

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