広島・森 “腹圧投法”で開幕ローテ入り狙う オリ・山岡らが師事するトレーナーの下で自主トレ

[ 2023年1月26日 05:02 ]

腹圧を意識したチューブトレーニングを行う広島・森
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 広島・森翔平投手(25)が25日、マツダスタジアムで自主トレを行った。年明けはオリックス・山岡らが師事する高島誠トレーナーの下、約2週間の合同自主トレを敢行。上半身と下半身の連動性を高める“腹圧投法”の習得に励んだ成果で、プロ2年目で初の開幕ローテーション入りを狙う。

 悲願の開幕ローテ入りへ向け、充実の2週間を過ごした。年明けから山岡、ソフトバンク・松本らと東広島市内にある「Mac’s Trainer Room」での合同自主トレに参加。代表を務める高島氏からは、おなかの力で球威向上をはかる“腹圧投法”を伝授された。

 「(練習で)おなかを使う意識がすごくあった。山岡さんは、キャッチボールも遠投も全部、おなかで投げる意識でやられていた。僕はまだ意識している段階なので、そこもやっていかないと、イニングも増えないし、上(1軍)では投げられないと感じた」

 腹圧を意識した練習の最大の狙いは、上半身と下半身の連動性をスムーズにもたせることにある。同氏が考案したチューブを用いたメニューで、腹部から臀部(でんぶ)にかけて強化。胸郭や腹部、臀部の力をリリース時に集中させることができれば、おのずから球威向上につながるというわけだ。

 「手先(の力だけ)で勝負してしまうところがある。力の伝え方の方向がバラバラになるので、100%キャッチャーに伝えられるようにしたい」

 すでに、2度のブルペン入り。力の伝わり具合は「60%ぐらい」と途上だが、克服すべき課題が明確になったという事実が大きい。

 手探りだった1年目の昨季は、8試合に登板。先発は2試合にとどまったが、9月7日の中日戦は5回1失点に封じてプロ初勝利を挙げた。昨秋キャンプ中の紅白戦では横山投手コーチから教わった新球のフォークもさえ、2試合で5回を無安打無失点。8三振も奪った“完全投球”に、新井監督から春季キャンプの1軍同行を明言された。

 「そこをしっかり狙えるように、体をつくって、状態を上げていきたい」

 当面の目標となる開幕ローテーションは、あくまでも通過点。腹圧投法をマスターしたその先に、輝ける2年目が待つ。(長谷川 凡記)

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