日本ハム・加藤貴　新球ツーシーム習得へ　沖縄自主トレ初ブルペンで投球練習“おかわり”

ブルペンで投球練習を行う加藤貴（撮影・高橋　茂夫）
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　日本ハムの開幕投手に内定している加藤貴が、投球練習を“おかわり”して新球の習得に励んだ。25日、沖縄・名護での先乗り自主トレでブルペン入り。宇佐見を相手に36球を投げ終えたかと思えば、約10分後に再びマウンドに向かい、渡部ブルペン捕手をつかまえて追加で41球を黙々と投げ込んだ。変化球を交えて計77球。すがすがしい表情で「球数は投げたい方ですし。投げてフォームを固めるというか、それが僕が毎年やっていることなので」と話した。

　習得したいボールがあった。「一つでも球種は多い方が良いと思うので。あ、今のでバレちゃった（笑い）」と明かしたのが、新球のツーシームだ。昨季までは主にカットボール、カーブ、スライダー、チェンジアップ、フォークの変化球が軸だったが、新たに右打者の外側へ落ちるボールを求めていた。

　77球の中で新球を何度も試投。受けた宇佐見は「シュートより落ちますね。全然、違うっす」と手応え十分の口ぶりだ。「自分でも手応えはある方だと思うので。今持っている球種の中では一番下ですけど、打者相手に投げて練習していけたら」と、加藤貴は完全習得を誓った。

　今オフは人気ゲーム「ポケットモンスター」を購入し、わずか3日でクリアしたという。「ちょっとネットで裏技を見て、近道をしてクリアしちゃいました」と語ったが、新球習得に近道はない。「地道に努力して」と加藤貴。開幕6カードの中で唯一、1日先行して3月30日に行われる注目の新球場開幕戦（対楽天）へ、新球を引っ提げて臨む。（清藤　駿太）