東海大菅生 若林監督と部長を21日付で解任 峰岸校長「先頭となって具体的な防止策を実施していく」

[ 2023年1月26日 18:30 ]

東海大菅生の若林監督
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 東海大菅生高等学校は26日、若林弘泰監督(56)と宮原上総部長(33)を21日付で解任したことを発表した。峰岸英仁校長の名で「本校硬式野球部における不祥事について」と題した文書で、経緯や処分などを詳細に記した。新監督には16年から顧問としてコーチを務めていた上田崇氏が務める。部長は15年から20年まで同職を務めていた田中聡氏が復帰する。

 峰岸校長は同文書の冒頭で「本校の教員が日本学生野球協会から処分を受けるような不祥事を起こしたことを心からお詫びします。暴力の被害を受けた生徒そしてそのご家族には大変申し訳なく思っています」と謝罪。そして「二度とこのようなことのないように校長が先頭となって具体的な防止策を実施していくとともに、決して暴力を起こさない、暴力を許さない環境に整えていく所存であります」とした。

 また、今回の一連の騒動に対する学校としての対応について「校長としての判断の誤りによって報告義務を怠り、報告遅れの不祥事を招いた件について、校長として大変申し訳なく思っており、深くお詫び申し上げます」と改めて謝罪した。

 日本学生野球協会は20日、緊急審査室会議を開き、東海大菅生の若林監督を部内体罰と報告義務違反で謹慎4カ月、部長は報告義務違反で謹慎1カ月と発表していた。

 昨年9月に問題が表面化し、暴力を受けた当該生徒は既に退学。学校側は高野連に報告していた。

 若林監督は投手として東海大相模から東海大、日立製作所を経て、91年ドラフト4位で中日入り。通算17試合で1勝1敗、防御率8・85の成績で97年に現役を退いた。09年に東海大菅生監督に就任。15年春をはじめ、17年夏、21年春夏と計4度甲子園出場に導いた。

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