元阪神・中谷氏から同期入団の島本にエール「シマには本当に頑張ってほしい」自身は引退、後進の指導へ

[ 2023年1月26日 05:15 ]

11年、新人合同自主トレで島本(後方右)の前でノックの打球を軽快にさばく中谷

 元阪神、ソフトバンクで昨季限りの現役引退を決断した中谷将大氏(30)が、同期入団の島本にエールを送った。

 「シマには本当に頑張ってほしいし、マジで応援してます。ケガも乗り越えて投げてる姿を見てうれしいし、シマが最後の“生き残り”なんで(笑い)」

 10年ドラフトで阪神に入団した同期8人で唯一、現役を続けているのが島本。同じ高卒で寮生活の時から多くの時間を過ごした。

 「まだ野球をやりたかった気持ちもありますけど、新しいことに向けて教える側に回りたいなと」

 中谷氏自身は静かにバットを置いた。昨年11月に12球団合同トライアウトも受験したが、NPBからのオファーはなし。社会人野球の選択肢もあった中で選手生活に一区切りをつけた。野球界に貢献するべく、後進の指導を決意。今月20日にソフトバンクの野球振興部スタッフへの就任が発表された。

 「悪かった時の方が多かった12年ですけど、良い時のイメージが強く残ってます。甲子園であれだけの観衆の中でプレーできて自分は幸せだったと」

 阪神時代の17年には生え抜きの右打者としては、11年ぶりの20本塁打を放った。虎党から愛された天性の長打力。これからは父として家族を支え、元プロ野球選手として子どもたちの背中を押す。 (遠藤 礼)

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2023年1月26日のニュース