広島・岡田 TJ手術からの完全復活誓う “投げる体力”向上へ奮闘中 今季序盤には1軍登板を

[ 2023年1月21日 05:00 ]

マツダスタジアムで自主トレを行う岡田
Photo By スポニチ

 広島・岡田明丈投手(29)が20日、マツダスタジアムで自主トレを行い、右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)からの完全復活を誓った。今オフの自主トレでは既に3日に1回のペースでブルペン入り。“投げる体力”を向上させるために投球練習を重ねており、着実に実戦復帰へ向けても前進。2月1日からの春季キャンプでも好状態をアピールし、今季序盤での1軍登板を見据えた。

 視線の先には約4年ぶりの1軍マウンドがあった。完全復活を目指す岡田は既に本格始動。2月1日から始まる春季キャンプでは好状態をアピールする強い決意を示した。

 「(春季キャンプは)1軍か2軍かは分からないですけど、どっちにしても、他の選手と同じように入っていけるようにしたい」

 21年10月の右肘内側側副靱帯(じんたい)再建術(通称トミー・ジョン手術)からの復帰へ光は差し込んでいる。既に昨年10月にはシート打撃にも登板。順調な回復ぶりに加えて患部の不安もなくなりつつある。まずは今季の開幕戦となる3月31日のヤクルト戦を見据え、万全な状態に仕上げ、早期での1軍登板を目指す考えだ。

 「開幕までとかは分からないですけど、それ(開幕)に間に合うようにやっていきたい」

 公式戦の登板は21年8月8日のウエスタン・阪神戦を最後に遠ざかっており、1軍登板は19年8月14日の巨人戦までさかのぼる。「そういう(ファンに雄姿を届ける)ところまでいけたらいいと思う。1軍で投げられるように頑張っていきたい」。17年に自己最多の12勝を挙げた右腕は“帰還”に向けて闘志を燃やしている。

 年明け3日からは母校の大商大で自主トレをスタート。同大の恩師・富山陽一監督には「今年はやれよ」とエールを送られた。現在は場所をマツダスタジアムに移して、既にブルペン入りするなど、春季キャンプに向けて準備を進めている。

 「(ブルペンでは)捕手を座らせて、しっかり強い球は投げられている。まずはストレートをしっかり投げていきたい」

 今オフは投球の軸となる直球の精度向上をテーマに置きながら、投げる体力をつけるために、3日に1回のペースでブルペン入り。また故障防止にも余念がない。「体が柔らかくないといけない。(他に)負担がかかって、再発するかもしれないので、柔軟性は意識してやっている」。練習の準備段階から意識を張り巡らせ、体づくりに励む。長く暗いトンネルの終着地点は、確実に見えている。今季、復活ののろしを上げる8年目の岡田が生まれ変わった姿を見せつける。(長谷川 凡記)

続きを表示

2023年1月21日のニュース