西武ドラ6・児玉 球界2番目の小兵「小さな野球少年に夢を与えていきたい」

[ 2023年1月21日 05:30 ]

打撃練習する児玉(撮影・白鳥 佳樹)
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 【23年度球界新士録(5)】身長1メートル66の西武ドラフト6位・児玉亮涼内野手が大きな希望を抱いてプロの世界に飛び込んだ。現役では同僚になった1メートル64の滝沢に次いで2番目の小兵。ただ、小さくても主力として活躍する心強い「お手本」がいる。大阪ガスの先輩たちだ。

 阪神の不動のレギュラーに成長した近本は、1メートル71と小柄な部類ながら21年に最多安打のタイトルを獲得。1メートル68の楽天・小深田は3年連続100試合以上に出場し、身長が関係ないことを証明してくれた。2人とは昨年12月に大阪ガスのグラウンドで初対面。近本には走塁について積極的に質問し「1軍でずっと活躍されている選手からのアドバイスはレベルが高いなと感じたし、刺激になった」と目を輝かせた。

 周囲からは「ご飯を食べて体を大きくしろ」と言われ続けてきた。高校時代は2リットルの弁当箱にご飯を詰め込み、間食も欠かさず。「毎日吐きそうになりながら練習していました。苦手な牛乳も苦しみながら飲みました」と学生時代のチームメートを見上げながら、人一倍の「食トレ」を続けてきた。

 チームの遊撃手には3月のWBCで侍ジャパンに選出されている源田がいるが「プレーを見て、吸収したい。もちろんスタメンを勝ち取りたいので挑戦していきたい」と即戦力の自覚は十分だ。持ち味の守備力をアピールしつつ、走攻守のレベルアップに励む。「(野球が)身長だけではないことを見せたいし、小さな野球少年に夢を与えていきたい」。高い壁に立ち向かう覚悟はできている。(福井 亮太)

 ◇児玉 亮涼(こだま・りょうすけ)1998年(平10)7月10日生まれ、熊本県出身の24歳。山北小1年時に玉東少年野球クラブで野球を始め、玉東中時代は熊本北部シニアに所属。文徳で甲子園出場はなく、九産大では2、3年時に大学日本代表に選出され、大阪ガスでは21年の日本選手権で優秀選手に選ばれた。1メートル66、65キロ。右投げ右打ち。

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