阪神・中野 WBC世界一で“第二の故郷”岡崎市の名誉市民に?市長がビッグプレゼント約束

[ 2023年1月21日 05:15 ]

社会人時代を過ごした愛知県・岡崎市の街並みを背にランニングで汗を流す中野(撮影・椎名航)
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 3月開催のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する侍ジャパン入りが内定している阪神・中野拓夢内野手(26)が20日、愛知県岡崎市の岡崎中央総合公園野球場で自主トレを公開した。そこで待っていたのが中根康浩市長。激励のために訪れた岡崎市のトップから予想外のビッグプレゼントを約束された。

 「(WBCの注目は)大谷君より中野君。(世界一になれば)名誉市民にしないとね」

 三菱自動車岡崎時代に2年間を過ごした“第二の故郷”だ。同市は江戸幕府の初代将軍・徳川家康の生誕の地としても有名。同市の「名誉市民」規定に一定の基準はないが、世界一の称号を手にすれば「(市民の方が)納得していただけるのではないか」と中根市長。山形県天童市出身ながら、スポーツ界では初となる栄誉を若虎が授かるかもしれない。

 侍ジャパンの最終メンバー発表は今月下旬ながら、すでに視線の先は海の向こうだ。「自分のアピールするところは足。(鳥谷さんの)盗塁は印象に残っている。選ばれたら自分もああいう場面で盗塁を決められるような準備をやっていきたい」。憧れの鳥谷敬氏は13年の第3回WBC2次ラウンド・台湾戦で1点を追う9回2死一塁から盗塁を成功。21年の盗塁王も同点劇を呼び込んだ伝説の足技の再現に意気込んだ。

 この日は、ランニングやダッシュに約1時間を費やした。その後は、二塁の位置でのノックやフリー打撃など約4時間の調整。「準備を怠らず呼ばれたときにはチームに貢献したい」。足と守備で貢献し、岡崎市に世界一の称号を持ち帰る。(石崎 祥平)

 《名誉市民ならスポーツ選手初》愛知県岡崎市の市民栄誉賞は、同市にゆかりがあり文化、学術、スポーツなどで輝かしい成果を収めた個人や団体が対象。市制施行100周年を記念し2016年に制定され、受賞者には元中日の木俣達彦氏、元レーシングドライバーの中嶋悟氏、俳優の平泉成らがいる。名誉市民は、同市の発展に貢献した政治家や実業家を中心に顕彰されており、スポーツ選手はいない。

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2023年1月21日のニュース