ロッテ小島、目標は170投球回 5年目左腕「チームに勝利を呼び込みたい」

[ 2023年1月21日 17:00 ]

沖縄県内で自主トレを行うロッテ・小島和哉投手(球団提供)
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 ロッテの小島和哉投手(26)が“あと1イニング”にこだわり、170投球回を今季の目標に掲げた。沖縄県内で自主トレーニングを行っている左腕はオンライン取材に応じ、「どの試合もあと1イニングずつ長く投げられれば、今までより24、25回多く投げられる。そうすれば170も目指せる数字だと思っている」と具体的な数字目標を明かした。

 一昨年の10勝4敗に対し、昨季は3勝11敗と大きく負け越したが、防御率は3・76から3・14にアップ。しっかりローテションを守り、2年連続で24試合に登板して規定投球回にも到達した。ただ、「滑り込みセーフみたいな感じのギリギリ」だったこともあり、「チームで守る総イニングの僕の部分を増やすことで、チームに勝利を呼び込みたい」の気持ちは強い。

 5年目となる今季に向けて既に3度ブルペン入りし、20日には捕手を座らせ、打者を立たせて61球を投げ込んだ。「まずは真っ直ぐをしっかり両サイドの低めに投げ込む」をテーマとしているが、新球のフォークボールにも挑戦。これまでは参考程度にしか見ていなかった「ラプソード」による解析を活用し、握りや指の力の入れ具合によって変化する回転軸、落ち幅などを確認しながら習得に励み、「打者の反応が一番大事なので、打者に対峙して微調整」という段階まで進んでいる。

 また、カーブの精度向上にも取り組んでいる。一緒に自主トレを行っている日本ハム・伏見寅威(32)に捕手の視点から「スピード帯が偏っていると、打者は合わせやすい」のアドバイスもあり、武器であるチェンジアップよりも速いフォークに、遅いカーブを加えることで投球を幅を広げることが狙い。「リセット機能じゃないけど、次につながる球種。カーブで打ち取るというよりは、カーブを使って、他の球種を張りずらくしたい」と説明した。

 今後は2日1日のキャンプインに向け、ブルペン入りの頻度を高める予定で「スタートでしっかり引っ張っていけるような状態で、キャンプが始まれるような準備をしています」と口元を引き締めた。

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2023年1月21日のニュース