広島・森浦 球団史上初の「新人から3年連続50試合登板」へ 1日4食で“完走”ボディーつくる

[ 2023年1月6日 05:03 ]

マツダスタジアムの屋内練習場で自主トレを公開し、登板数で3年連続50試合超を目標に掲げた広島・森浦
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 広島・森浦大輔投手(24)が5日、球団史上初の「新人から3年連続50試合登板」の目標を掲げ、1日4食の食トレに取り組んでいることを明かした。マツダスタジアムの屋内練習場で自主トレを公開。開幕からのフル回転を見据え、増量で完走ボディーをつくり上げる計画だ。

 森浦は壁を乗り越えるため新たな挑戦を試みていた。オフに励んできた肉体改造。すべては1軍完走、そして、3年連続50試合の目標達成のためだ。

 「体重はちょっと増やそうと思っていて。ちょっとずつですけど、増えている。春季キャンプまでに、もうちょっと目標の数字に近づけたらいいなと」

 目的は明確だ。「しっかり体重をキープして、調子の波をなくしていけたら。ガリガリだったら力が出ないので」。特に夏場は体重が落ちやすい体質で、昨季も7月は月間防御率4・50、8月には同5・63まで落ち込み、数字に直結するほどの影響が出た。今年はベスト体重を74キロに設定。従来の70~71キロから増量して“脱ガリガリ”で課題克服につなげる計画だ。

 オフは球団トレーナーからの勧めで1日の食事回数を3食から4食とした。追加したのは昼夕の間で、肉魚などの主菜にプラスしてプロテイン摂取を習慣化。自炊で栄養管理の徹底に努めてきた。

 いまは72キロで、まだ道半ば。「ここから動いて、トレーニングも多くなるので、動いても太れるかどうか…」。キャッチボールやランニングなどに努めた自主トレ中もやはり気になるのは体重のこと。「(食事も)練習だと思って頑張れたら」と食卓でも自分との闘いを続けている。

 体重とは対照的に減らしたい数字がある。防御率だ。「一試合、一試合、0を積み重ねて(防御率)2点台を目指してやりたい」。勝ちパターンを担うための最低限の“資格”として設定した。21年は54試合で防御率3・17、昨年は51試合で同3・30。過去の自分を超えた先には“盟友”が待っている。「先発投手の勝ちを消さないようにつないでいって、栗林さんにつなげたらうれしい」。同期入団の守護神・栗林との必勝リレーを思い描き、23年のスタートを切った。(長谷川 凡記)

 【データ】森浦(広)は昨季、2年連続でチーム最多となる51試合に登板。21年の54試合と新人から2年連続で50試合以上登板は既に球団史上初めて。プロ野球記録は岩瀬仁紀(中)の15年(99~13年)がある。なお昨季は新人の松本が50試合に登板。今季チーム2人目の記録に挑む。

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2023年1月6日のニュース