阪神・岡田監督 “アレ”へ吉兆!大吉引いた!! 「人生の集大成」「全身全霊」年賀式で決意表明

[ 2023年1月6日 05:15 ]

<阪神年賀会>年賀会であいさつする岡田監督(撮影・大森 寛明)
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 阪神・岡田彰布監督(65)が5日に兵庫県西宮市で球団年賀式に出席し、年始のおみくじで「大吉」を引いたことを明かした。球団初の「うさぎ年」のリーグ制覇を目指す2023年を迎え、「人生の集大成かも分からない」「全身全霊をかけて」など“闘魂フレーズ”を連発。優勝を意味する「アレ」へ固い決意を示した。

 頼るところは己の勝負勘とする岡田監督でも、くじ運に恵まれれば悪い気はしない。元日に西宮市内にある越木岩(こしきいわ)神社を参拝。1000年以上の歴史がある恒例の訪問先で引いたおみくじで、最も良い運勢を手にした。

 「大吉や、大吉。そら、ええことばっかり書いてたわ」

 声がはずんだ理由はまだある。おみくじは箱を振り、出てきた棒に書かれた数字によって運勢が決まる方式。その数字が「1」並びの「十一」で、「えらいええ番号やと思ったけどな」と表情がほころんだ。「11」は亡き父・勇郎さんが球団の有力後援者だった縁で幼少期からかわいがってもらった通算222勝の村山実さんが付けた永久欠番でもあり、監督復帰1年目は開運の船出だった。

 「そんなに気にしてないから、今まではな。今回のはちょっと気になったけどな」

 例年と違って運気に関心が向いたのは、このチームに懸ける気持ちが大きいからだ。04~08年の1次政権と比べて選手がずいぶん若い。その分、伸びしろが大きく「(キャンプインの)2月1日にどれだけスゴい姿を見せてくれるのか」と期待を寄せる。2軍キャンプ地が高知県安芸市から1軍と同じ沖縄県内のうるま市に移転。全選手の力量をじかに確かめられるのも、「すごく楽しみ」というワクワク感を生んでいる。

 だから、だろう。普段に増して選択した言葉に重みがあった。職員120人を前にした年頭あいさつでは「全身全霊をかけて1年目からアレに向かって頑張る所存でございます」と宣言。報道陣にも「人生の集大成かも分からない。そういう意味でも今まで培ってきたものを全力でぶつけたい」と並々ならぬ決意を明かした。

 昨年10月の就任後は往年のピリピリ感よりも、65歳の好々爺(や)然とした雰囲気の方が勝っていた。それも年が明けるまでだったのか。過去のうさぎ年で一度も優勝がないジンクスも「気にならん、ならん」と笑い飛ばした。「全身全霊」で「集大成」を飾るべく徐々に勝負師モードに入り始めた。(倉世古 洋平)

《越木岩神社の宮司さん「運を持っていらっしゃる方」》
 岡田監督が大吉を引いた越木岩神社の宮司・飯森良光さん(46)は「普段から運を持っていらっしゃる方だと思っていたので、やはり大吉を引かれたのだと、安心しています」と喜んだ。近郊に住む岡田監督は現役時代から年始の参拝が恒例。境内には相撲場があり、大相撲大阪場所の開催中は二子山部屋が宿舎を設けるなど、勝負事にも縁がある。阪神ファンとあって「今年はより楽しい試合を見せていただいて、その行く末にアレがあれば」と歓喜の瞬間を心待ちにしていた。

 ▽越木岩(こしきいわ)神社 兵庫県西宮市甑岩(こしきいわ)町に鎮座し、創始は600~700年ごろ。境内は約7700平方メートルで、天然記念物の森に囲まれ、霊岩が点在。周囲約40メートル・高さ10メートルの大怪石がご神体で、酒米を蒸す時に使う「甑」という道具に似ていることから「甑岩」と名付けられた。「安産の神。子授けの神」として崇拝。

 《うさぎ年の阪神》
 阪神は1936年のチーム創立以降、過去7度あった卯(うさぎ)年のシーズンで優勝経験がなく、87、99、11年の直近3度は6、6、4位とBクラス&負け越しが続いている。なお過去9度の優勝シーズンの干支(えと)は
▽1リーグ
37年秋=丑(うし)
38年春=寅(とら)
44年=申(さる)
47年=亥(いのしし)
▽セ・リーグ
62年=寅
64年=辰(たつ)
85年=丑
03年=未(ひつじ)
05年=酉(とり)
優勝していないのは子(ねずみ)、卯、巳(へび)、午(うま)、戌(いぬ)の5つ。

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