「マネーボール」一辺倒からの脱却、ヤンキースが60代の元GMたちを2人続けて顧問に採用

[ 2023年1月6日 09:07 ]

オマー・ミナヤ氏(AP)
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 ヤンキースが球団顧問に元エクスポズとメッツでGMを務めたオマー・ミナヤ氏(64)を採用した。前日の元ジャイアンツGMブライアン・サビーン氏(66)に続き、60代の元GMを2人続けてブライアン・キャッシュマンGM(55)のスタッフに招いた。MLB公式サイトが5日(日本時間6日)、報じている。

 ミナヤ氏は「私とサビーン氏がヤンキースのフロントに入ることで、バランスをもたらすことができる」と説明。近年のヤンキースのフロントはデータ分析(アナリティック)に傾倒しすぎと批判され、「マネーボール」一辺倒だった。そこに2人が入ることで、昔ながらのスカウティングのテクニックを伝授できる。「我々にはスカウト、GMとして合わせて70数年の経験がある」と言う。09年以降、世界一から遠ざかり、名門ヤンキースが停滞してしまっているという批判があった。これに対し、ハル・スタインブレナーオーナー(53)は10月「我々は常に進化している。キャッシュマンGMがその点でうまくやっている。我々はアナリティックも信じているし、プロスカウトも信じている」と反論していた。

 ミナヤ元GMは「近年野球が変ってしまったのは確か。我々も新しい情報にオープンに接していかねばならない。しかしながら基本は人間がやるスポーツで、人間的要素が今でも重要。そこはうまくバランスを取らないといけない」と説明した。

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2023年1月6日のニュース