侍ジャパン栗山監督 チームの理想形は森保ジャパン?「相手の形によって柔軟に形が変えられるような…」

[ 2023年1月6日 18:10 ]

<カーネクスト2023WBC東京プール・記者会見>会見する大谷(左)と栗山監督(撮影・尾崎 有希)
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 侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が6日、都内で記者会見を開き、3月に行われる第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の代表メンバー12人をサプライズで発表。大会に向けての、意気込みと抱負を語った。

 世界一を争う大会での戦い方について、指揮官は「スモールベースボールという言葉がいいかどうかは分からないが…」と前置きし「全ての分野に対して、ある程度のレベルで戦わないと、あれだけのメンバーで来ている外国チームに勝てないと思っている」と話した。

 理想とするのは「変幻自在」のチーム。「相手のチームの形によって、こっちも柔軟に形が変えられるような、どういう対応でもできるように、そんなチームをつくりたいというのがすごくあった」という。「ベースになるのはピッチャーを中心として、点を挙げない、しっかり守る。これはベースになってくる」が基本スタイル。「先に行かれてもしっかり点を取っていけるチームであって欲しいと思います。ビハインドになって、2点を追いかけないといけない時に、より攻撃的なチームに形が変わって行く。それがどういう形なら守りもできるし、より攻撃的なチームになるのか、そればかり求めてしまうと今度は守りの方が手薄になるし…」と思案。「(1チーム)30人になってはいますが、本当は50人選びたいってのが本音」と悩める胸中を明かした。

 サッカーW杯カタール大会でベスト16に進出した森保ジャパンはドイツ、スペインと優勝経験のある強豪に対し、ともに1点を先に奪われてから攻撃的なスタイルに変化し、逆転勝ちした。競技こそ違うが、栗山監督にとっては“理想的なスタイル”だったに違いない。

 今回発表されたメンバー12人は以下の通り(数字は背番号)。全メンバーは今月末に発表予定。

 (2)西武・源田壮亮
 (3)DeNA・牧秀悟
 (8)ソフトバンク・近藤健介
 (10)ソフトバンク・甲斐拓也
 (11)パドレス・ダルビッシュ有
 (12)巨人・戸郷翔征
 (14)ロッテ・佐々木朗希
 (16)エンゼルス・大谷翔平
 (18)オリックス・山本由伸
 (21)DeNA・今永昇太
 (51)カブス・鈴木誠也
 (55)ヤクルト・村上宗隆
 
 3月に開催される今大会は各プール4つに分け、東京ドームが会場となるプールBに入った日本は9日の中国戦で開幕。その後、10日に韓国、11日にチェコ、12日にオーストラリアと対戦する。プールAとプールBの上位2カ国が15、16日に東京ドームで行われる準々決勝に進み、その上位2カ国が米フロリダ州マイアミのマーリンズ本拠地ローンデポ・パークで21日(現地時間)から行われる準決勝、決勝に望む。

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2023年1月6日のニュース