西武・陽川「ザキは変化球投げてくるでしょうね(笑い)ウメは…」 虎の同期生との対戦楽しみ

[ 2023年1月6日 07:00 ]

阪神時代から慣れ親しんだ自主トレ拠点の和歌山・上富田スポーツセンターで自主トレを行った西武・陽川(撮影・遠藤 礼)
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 【虎番リポート】新天地での1年も“はじめの一歩”は不変だった。和歌山県上富田町にある「上富田スポーツセンター」。西武・陽川は寒風吹きつける球場で快音を響かせていた。「素晴らしい環境ですし、変える理由がないです」。昨年まで7年連続で自主トレ拠点としてきた“虎の穴”でプロ10年目をスタートさせた。

 朝から体幹強化、ランニング、ノック、屋外ノック、ピラティスと濃密な約8時間。練習後「外野の芝生で話しましょう」と汗をぬぐった。昨年12月の現役ドラフトで移籍が決定。「ルーキーの時のような気持ちで一からのスタート」とみずみずしい心境を明かすと、自然とタイガースで苦楽をともにした13年ドラフト同期入団の面々の話題になった。

 「大卒が多かったので。ウメ(梅野)、サダ(岩貞)、ザキ(岩崎)。3人が先に1軍で活躍して悔しかったし、同じ舞台に立ちたいと思ってた。切磋琢磨(せっさたくま)してきたつもりだし、刺激し合って頑張ってこられたので」

 阪神を離れることが決まってから3日もたたないうちに岩崎の呼びかけで大卒組、高卒の原口、他球団から移籍組の加治屋、渡辺雄と同世代の同僚たちが送別会を開催してくれた。「寂しさとかはなくて。いつもと一緒の同期会の雰囲気で楽しかったです」。その場で餞別(せんべつ)として手渡されたライオンズカラーのネクタイを締めて入団会見に臨んだ。

 くしくも今季交流戦は5月30日からの阪神3連戦で開幕。すでに岩崎が直球勝負を宣言するなど“再会”を心待ちにする。「ザキは変化球投げてくるでしょうね(笑い)。ウメは自分だったらどう攻めるとか話してたのでやりづらさはあります。でも違うチームでまた1軍の舞台で戦えるのは楽しみ。チームは変わりますけど、ライバルとしてやってきたことは忘れないし、3人に負けないように一年でも長く現役でプレーしたい」。“分かれ道”になっても、13年ドラフト組の物語はこれからも続いていく。(阪神担当・遠藤 礼)

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2023年1月6日のニュース